放射冷却実験MEMO 



◇ 9/19,20 内装の仕上げによる違いを再度比較                  

□ 目的                         

       ・ 放射冷却に適した内装材を探る                    


□ 実験結果                       

            ・ 19日、(6)外部 < (1)土壁 < (2)しっくい(荒) = (5)クロス = (3)しっくい(押) < (4)ガイナ

            ・ 20日、(6)外部 < (2)しっくい(荒) < (1)土壁 = (5)クロス = (3)しっくい(押) < (4)ガイナ

     2日ともに、放射率が高い内装材が、放射冷却効果が高い傾向にある。

  反射率を上げる方がよいのか、放射率をあげる方がよいのか? 

            ・ 19日の(6)と(1)、20日の(6)と(2)で1℃の差、その他不等号は0.5℃差(0.5℃差は誤差か否か)



   ◇ 9/14 ガラスありでの内装の仕上げによる違い、仕上げを揃えた上でのガラスの違いを比較

□ 目的                         

       ・ 放射冷却に適した内装材、ガラス材を探る               


□ 実験結果                       

       ・ (6)外部 < (1)土壁 < (2)しっくい(押さえ) < (3)ガイナ          

放射率が高い土壁の放射冷却効果が高いといえる?    

            ・ (6)外部 < (5)網入りガラス < (4)フロート合わせガラス < (3)フロートガラス単板   

                フロートガラス同士では、単板よりも合わせガラスの方が効果が高いことに変わりはないが、

なぜか網入りガラスの方が低温となっている。     

ポリカ等も含め、再度ガラス別の比較が必要。      



◇ 9/12 内装の仕上げによる違いを再度比較                   


□ 目的                         

       ・ 放射冷却に適した内装材を探る                    

□ 実験結果                       

             ・ (6)外気 < (1)土壁 < (4)ガイナ < (3)しっくい(押さえ) = (2)しっくい(荒) = (5)クロス  

                 (内装別では、快晴かつB0Xも乾いた状態での実験は初となるので、信用に足るデータといえる?)

     ・ (6)と(1)で1℃差、(1)と(4)で0.5℃差、(4)と(3)で0.5℃差となった。  

内装別では、土壁が最も放射冷却効果が期待出来る?  



◇ 9/10,11 (1)フロート合わせガラス、(2)フロート単板、(3)開放を比較       


□ 目的                        

      ・ ガラスの厚みと放射冷却効果の関係、ガラスありなしでの効果の差を探る

□ 実験結果                      

・ (4)外部 < (3)開放 < (1)フロート合わせ < (2)フロート単板 

                   ・ (4)と(3)が11日AM6時頃に、一時1.5℃差になったが、基本的にはそれぞれ0.5℃ずつの差が見られた。

 同様に晴れた12日AM6時頃には、(4)と(3)は1℃差を保っていた。

               10日は快晴だったが、湿度が高かったため、放射冷却があまり進まなかったと考えられる

             フロート単板3mmが、フロート合わせガラス6.8mm×2よりも温度が下がらないことは、

                  今回電池もボックスもシャッフルした上で実験を行ったため、ほぼ確定の実験結果であると言える

    原理未だ特定できず                     


◇ 9/10 (3)開放をフロートガラス3mmに換えて比較               


□ 目的                         

・ ガラスの厚みと放射冷却効果の関係を探る        

□ 実験結果                       

・ (4)外部 < (1)高透過 = (2)フロート合わせ < (3)フロート単板

・ (4)と(1)が1℃-1.5℃の差、(2)と(3)が0.5℃の差       

雨の日は、高透過とフロートガラスはほぼ等しい    

                    なぜ、(3)3mmのフロートガラス単板 > (2)フロートガラス6mm×2の合わせガラスとなるのか?    

フロート板ガラスは、厚みに関係なく反射率は一定。  

透過率は薄い方が高い               

反射率とは別な理由が考えられる           


 ◇ 9/7-9 効果の期待出来ない(3)網入りガラスを開放に換えて比較         


□ 目的                         

・ 同じ開口面積で、開放とガラスありの違いを探る     

□ 実験結果                       

・ 9/7(くもりのち雨)                   

(4)外部 < (3)開放 < (1)高透過 ≦ (2)フロート      

 (4)と(3)で1.5℃-2℃差、(3)と(1)で0.5℃-1℃差       

            高透過とフロートガラスでは、やや高透過が低温状態が続く傾向があるが、ほぼ等しい

・ 9/8(くもりのち雨)                   

(4)外部 < (3)開放 ≦ (1)高透過 ≦ (2)フロート      

 (4)と(3)で1℃差、(3)と(1)、(1)と(2)でそれぞれ0.5℃    

     雨だと、合わせガラスと開放の実験結果が近づく(放射冷却効果がない)

・ 9/9(くもりのち雨、夜中に晴れ間)            

(4)外部 < (3)開放 = (1)高透過 = (2)フロート       

(4)と(3)で1℃差、(3)と(1)と(2)はほぼ等しい結果に    

         中に晴れ間がのぞいたが、なぜか外部以外の温度変化に差が見られなくなった


               ◇ 9/5-6 トップライトに用いるガラス材による違いを比較                          


□ 目的                         

       ・ 放射冷却に適したガラス材を探る                   

 □ 実験結果                        

      (4)外部<(1)高透過[合わせ]≦(2)フロート[合わせ]<(3)網入り[単板]    

  雨が降った5日夜では、(4)と(1)が1.5℃差、(2)と(3)が0.5℃差  

  晴れた6日夜では、(4)と(1)が1.5℃-2℃差、(2)と(3)が0.5℃差  

            晴れの日に、内部環境が外部に近づくほど、放射冷却の効果が高まることがいえる。

                       (1)高透過ガラスと(2)フロートガラスでは効果に大きな差はなく、両者と、網入りガラスでは後者の効果が弱い

           ガラスの厚みがあっても、透過率の高い方がより効果を得られると考えられる。


             

   □ 備考                            

   ・ ガラス材は右記の通り (1)高透過ガラス[合わせ]6mm+6mm    

             (2)フロートガラス[合わせ]6mm+6mm

         (3)網入りガラス[単板]8mm

    



◇ 8/26、8/30-31、9/3-4 内装の仕上げによる違いを比較           


□ 目的                         

       ・ 放射冷却に適した内装材を探る                    

 □ 実験結果                        

      (6)外部<(2)漆喰荒≦(4)クロス<(3)漆喰押≦(1)土壁≦(5)ガイナ      

                  (6)と(2)が1.5℃差、(4)と(3)が0.5℃差                             

                         内装による差を大きくするため、開口は天井面900mmのみとした(結果、外気との差が生じた)             

                   (2)漆喰荒と(4)クロスが効果が高い結果に                           

        通り雨などによる浸水で、大きく影響を受けた結果である可能性 (要検討)

       (原理的には、壁の反射率が高い方が、より効果を得られると考えられる)


              

   □ 備考                            

   ・ 内装仕上げ材は右記の通り (1)土壁              

         (2)漆喰[粗い仕上げ]

       (3)漆喰[押さえ]

     (4)クロス

        (5)ガイナ    



            ◇ 8/11 (1)ガラスを6mmから3mmに換えて比較                          


□ 目的                         

       ・ ガラスの放射冷却性能を比較する                   

 □ 実験結果                        

      (5)外部<(3)ポリカ≦(4)外部壁あり<(2)水盤アクリル<(1)ガラス     

                  (5)と(2)が1℃差、(5)と(1)が1.5℃差                             

                  放射率の高い水盤による放射冷却効果が期待出来る、とは言えない?             

        雷雨〜晴れに向かう天気で、水盤の水量等に変動があった可能性(要検討)


              ・ ガラスを3mmとして比較を行ったが、ガラスが最も温度が高い。            

     ガラスとポリカでは、ポリカの方が放射冷却効果が高い?(要検討) 




            ◇ 8/10 (1)ガラス、(2)アクリル水盤、(3)ポリカを比較                         


□ 目的                         

       ・ ガラス等の放射冷却性能を比較する                  

 □ 実験結果                        

      (5)外部<(4)外部壁あり<(2)水盤アクリル<(3)ポリカ≦(1)ガラス     

                 (5)と(4)が0.5〜1℃差、(4)と(2)が1℃差、(2)と(3)が0.5℃差                  

             放射率の高い水盤による放射冷却効果が期待出来る可能性             

・ 上記温度差(晴れ間)は、雨が降ると、           

(5)と(4)が0.5℃差、(4)=(2)、(2)と(3)が0.5℃差へ     

晴れの放射冷却効果が如実に現れているといえる    

  □ 備考                            

              ・ アクリル水盤、ポリカともに5mm、ガラスは6mmとして比較を行った           




◇ 8/9 ガラスの開口面積900mm角と600mm角を比較              


□ 目的                         

       ・ ガラスにおける開口面積の差と放射冷却効果との関係を探る       

 □ 実験結果                        

      (5)外部<(4)外部壁あり≦(1)ガラス900<(2)ガラス600≦(3)トップライトなし

              (2)ガラス600と(3)トップライトなしとの差が小さくなる              

             ガラスにおいても、開口面積が小さくなることで、放射冷却効果も下がるといえる 

  □ 備考                           

              ・ 開放900と開放600をガラス900とガラス600へ変更し、ガラスでの開口面積による差を比較 



◇ 8/8 (1)開放の開口面積900mm角と600mm角を比較              


□ 目的                         

・ 開口面積の差と放射冷却効果との関係を探る       

 □ 実験結果                        

      ・ (5)外部<(4)外部壁あり≦(1)開放900<(2)開放600≦(3)トップライトなし 

             (2)開放600と(3)トップライトなしとの差が小さくなる              

     開口面積が小さくなることで、放射冷却効果も下がる      

  □ 備考                           

         ・ (2)ガラスを(2)開放600〔mm〕へ変更し、開放状態での開口面積による差を比較 


◇ 8/7 (1)開放のトップライト開口面積を900mm角から600mm角へ        


□ 目的                         

・ 開口面積の差と放射冷却効果との関係を探る       

□ 実験結果                       

   ・ (5)外部壁あり<(4)外部<(1)開放≦(2)ガラス<(3)トップライトなし

やはり、外部の電池に異常あり           

              (1)開放と(2)ガラスとの差が小さくなる(開放の気温が下がりにくい?)       

     開口面積が小さくなることで、放射冷却効果も下がる可能性あり


  ◇ 8/6 電池をさらにシャッフル                         


□ 目的                         

・ 電池のみを交換し、異変箇所を特定する         

□ 実験結果                       

  ・ (4)外部≦(5)外部壁あり(1)開放(2)ガラス≦(3)トップライトなし

□ 実験経緯                       

 ・① (2)ガラスと(1)開放の電池を入れ替える          

(1)開放<(2)ガラスから、(2)ガラス<(1)開放へ    

  (箱も入れ替えたためこの時点では異変を特定出来ず)  

 ・② (1)開放と(4)外部の電池を入れ替える           

     (1)開放<(2)ガラスとなり、(4)外部<(5)外部壁ありだったものが、

       (4)外部=(5)外部壁ありとなる(これまで見られていた差がなくなる)

  (2)ガラス、(1)開放、(4)外部へと移動させた電池に異常あり

  

□ 備考                         

   ・ (1)開放と(4)外部、(3)トップライトなしと(2)ガラスの電池を入れ替え


◇ 8/4 〜 8/5 電池をシャッフルし、(1)開放と(2)ガラスの箱を入れ替える     


□ 目的                         

・ 電池と箱を交換し、実験結果が変わらないかを確認    


□ 実験結果                       

         ・ 4日(晴れ) (5)外部壁あり<(4)外部<(2)ガラス≦(1)開放<(3)トップライトなし 

           ・5日(一時曇り〜雨) (5)外部壁ありと(4)外部の温度差が縮まり、          

   (2)ガラスと(1)開放の温度差が開く結果に           

   結果が変わってしまった                 

      電池が故障あるいは、箱の条件が揃っていない可能性あり    
  

□ 備考                         

・ (1)開放と(2)ガラスの箱を入れ替え            

   ・ (1)開放と(2)ガラス、(3)トップライトなしと(4)外部の電池を入れ替え


    ◇ 8/3 ガラスを3mmに変更、(4)外部の測定場所を変更                


□ 目的                         

・ ガラスの厚みの差による影響を比較           

・ (4)外部の測定場所を、コンクリート等の蓄熱体から遠ざけ、

蓄熱体の影響の有無を確認              


□ 実験結果                       

    (4)外部(1)開放≦(5)外部壁あり(2)ガラス≦(3)トップライトなし  

   (1)開放と(3)トップライトの差は1℃、 (4)外部と(1)開放との差は1℃

ガラス3mmと9mmでの目立った差は見られなかった    

・ (4)外部の測定場所を、屋上コンクリートに直置きから、  

  発砲スチロールによって600mm高い場所に変え、      

  風で飛ばないよう周囲を固めていたコンクリートブロック等の

蓄熱体から遠ざけた結果、(4)外部が最も低温となった  

蓄熱体からの影響を受けていたと考えられる     

   蓄熱体から逃れた外部が最も放射冷却の効果が高まると言える



◇ 8/1 〜 8/2 (1)開放と(5)壁のみ(屋根なし)の電池を交換、ガラスの厚みを増す 

                                   

□ 目的                         

         ・ (1)開放の電池が故障していないかを確認                 

         ・ 再度(1)開放と(2)ガラスありの差を比較                   

 (本当にガラスありの方が放射冷却効果が高まるか)    

           ・ ガラスの厚みを9mmに変えると差はどうなるか                

 ・ 墨を入れない場合、温度差が顕著に出るかどうかを確認   


  □実験結果                         

   ・ (5)壁のみの電池(これまで開放で計測を行っていたもの)が故障  

(1)開放の電池が故障していたと考えられる      

近日の(1)開放における計測結果が誤りである可能性  

   (1)開放(4)外部(2)ガラス(3)トップライトなしという結果  

    (2)ガラスよりも(1)開放の方が、放射冷却を期待出来る可能性  

     ・ 上記の(1)と(3)の差は、2日(快晴)の午前0:00付近で最大3℃となる  

     ・ 最も壁面による影響の少ない(4)外部が最も下がるはずであるが、  

       (1)開放よりも0.5℃高い状態が長く続いた             

       (4)外部について、壁が50mmしかないため              

  屋上のコンクリート等の蓄熱が影響している可能性あり   

       測定場所を変えるべき?                     

   ・ ガラスを9mmにした結果(3)トップライトなしとの差は0.5℃   

    ガラス3mmとの明確な差は出ていない           

                    (しかし墨や電池など、これまでと同じ条件と言えないため、再度3mmと比較するべき)      

          ・ 前回前々回の実験と比べ、墨を入れなかった今回の方が温度差が見られる   

       墨の影響により、温度差が小さくなった可能性あり(原理は不明)  

 

□ 備考                         

         ・ これまでの電池の故障原因=直射日光による耐熱温度の超過     

  +防水用ビニールケース内部への浸水による水没  



 ◇ 7/30 〜 7/31 側面開口量を揃える                     
  
 □ 目的                         
     ・ 側面開口を全て66mm×360mmへ(トップライトを+αと考える)   

             ・ 上部全面開口の壁ありなしを比較(300mm角、(4)外部、(5)壁240mm)         

□ 実験結果                      
              ・
曇り晴れともに、夜間は上部全面開口(4)(5)が低温(31日(晴れ)の方が差が大きい)かつ、 
 
(5)壁のみ(4)外部となる              

         晴れの日に放射冷却効果が見られ、壁がない方がその効果が高いといえる
       
・ なぜか墨を入れた実験では温度差が小さい             

         なぜ、墨を入れると温度差が小さくなるのか?            

   (1)開放=(3)トップライトなし=(2)ガラスに近づく     


     ◇ 7/28 〜 7/29 実験効果が上がるかどうか、水に墨を加え、仮想黒体に近づける    

 □ 実験結果  
                     
    ・
(1)開放(3)トップライトなし≦(2)ガラス           
                 
仮想黒体に近づけたのに、前回の実験よりも、差が小さい?(もしくは変わらない)     
        
・ 途中で計測が止まっているが(故障)、28日(晴れ)に外部が最も低温    

 

           ◇ 7/26 〜 7/27 電池を替えても(1)開放が同様の結果になるかを実験(ついでに(4)外部も測定)      

 □ 実験結果                       
 ・
(1)開放(3)トップライトなし≦(2)ガラス         
 電池の影響ではないことが判明           
BOXに問題あり?                 
       ・
26日(曇り)よりも27日(晴れ)の方が、上記温度差が大きい        
 
  なぜか26日(曇り)に外部が最も低温となる           


 ◇ 7/25 電池が故障した開放のデータをとるため1日分追加          

  □ 実験結果                        
      ・ なぜか
(1)開放(3)トップライトなし≦(2)ガラスという結果に    
   
なぜ、換気開口量の最も少ない(2)ガラスが、最も低いのか? 
   
なぜ、夜の開口量がトップライトなしと等しく、      

放射冷却可能な(1)開放が最も高いのか?      

 ◇ 7/23〜7/24 1/10スケールで実際の寝室を想定したBOXに変更        
   ・ 内法360mm角、(1)高さ240mm、側面開口45mm×360mm×2、(トップライト90mm角)
                (2)高さ240mm、側面開口45mm×360mm×2、(トップライト90mm角+ガラス)
          (3)高さ240mm、側面開口66mm×360mm×2、(トップライトなし)

     □ 目的                            
  ・ トップライト、ガラスありなしの比較          
  ・ 側面開口量を揃え、トップライトありなしの比較     

  □ 実験結果                       
  ・ 開放の電池が故障                   
          ・ なぜか(2)ガラス<(3)トップライトなし(最大0.5℃の差は、誤差?)     

  □ 備考                         
  ・ 日中は遮光                      

◇ 6/22〜7/21 引き続き計測                       
 ・ (1)をガラスありに変更(ガラスありでの壁ありなしを比較するため)   
 ※結局外気の計測(何もない状態での壁ありなしの比較)が出来ていない!  

  □ 実験結果                        
      ・ 計測気温=“
(3)密閉≦(1)ガラス低≦(4)ガラス(2)開放”という結果  
  (晴れや曇りで、開放のみ最大1℃〜1.5℃低い)       
  
(2)開放が最も冷却効果あり?              
        
他の箱に換気がない+日中の温度上昇が著しいため、不確定要素が多い 

 

◇ 6/14 〜 6/21 高宮アベニュー屋上にて実験BOXを設置           

・ 内法300mm角、 (1)高さ50mm(ほぼ外気)               

             (2)高さ600mm(放射冷却の家の吹き抜けに近いプロポーション) 

         (3)高さ600mm(密閉)                

       (4)高さ600mm+板ガラス3mm×3(9mm扱い?)   

 □ 目的                        
  ・ 壁ありなしの比較                    
  ・ ガラスありなしの比較(換気がないことが気になる)     
    ・ トップライトありなしの比較(採光換気が全くなく、比較不能?)

 □ 実験結果                      
    ・ 計測気温=“
(3)密閉(4)ガラス(2)開放”という結果      
   (ただし、開放は唯一換気能力があるため、比較出来ない?)
            ・ 晴れの日は上記に明確な差が見られるが(1.5℃〜2℃ただし14日以外は0.5℃)、  
  雨の日は(1)(2)(3)ともに微妙な差            
     
晴れの日の放射冷却が期待出来る可能性あり         


   
・ 日中の日射を防いでいないため、日中の温度上昇が激しい  

  =“(4)ガラス(2)開放(3)密閉”            
              ・ さらに、換気がないにも関わらず最低気温は“
(3)密閉(4)ガラス≦(2)開放”となる   
     
ガラスありでの放射冷却が大きい可能性?         

   
□ 備考                          
   ・日中の温度上昇が激しく、外気の電池が故障        
   
日中は遮光すべき                   
    ・ ガラスによる冷却は、放射冷却によるものか否か       
    
側面にガラス開口を設けたBOXと比較すべき?       
   ・ 換気がなく、比較可能かどうか怪しい           
   
換気用開口を開けるべき                


◇ 赤坂MOKUZOにて(1)屋根上と(2)中庭にて計測               
    
屋根上に比べ、中庭の気温が下がりにくいという結果             
         
放射冷却には、壁面が邪魔な可能性(実験として条件が揃っておらず仮説のまま)      

      

2011パッシブソーラーコンペ

7月13日、震災後初めて東京に出向いた。まず気付いたのは、空港の照明の過半が節電により消灯していたこと。普段はコンビニほどに明るいおみやげ店が妙に雰囲気のある暗めの店になっている。しかし、個人的には全く最初から、つまり、電気がないからではなくて、これらの明るさで十分ではないかという気がした。ヨーロッパの公共空間が、おそらくこの程度であったということを考えると、これまでが無駄に照明を明るくしすぎていたということを証している。

さて、この日は、パッシブソーラーコンペの最終選考会。1/10に絞られたここから先は、審査員を目前にプレゼンを経て各賞が決められる。結果は残念ながら受賞には至らなかった。原因は様々が重なっているが、一つは冷却原理として不十分な要素があったことが挙げられる。それを棚上げすれば、視点としては未開、将来に繋がる内容であることをいくらかの方々と会話する内に気付かされると共に、現実に建て、効果を証すべき住宅像であることを再認識させられる。元々、3・11の災難を受けてこの住宅像を再考し始めたのであったが、提出先としては決して間違ってはいなかった。やはりこの審査会でも3・11以降、我々がどのように振る舞うべきかが、議題の中心であった。

原理的には、電気も用いない、割り増しコストもかけない、から、そのように家がつくられる必要があり、人間側が原理に従う住まい方を、ある意味強いられる。つまり、夏の星空の真下で寝ることになる。地面のコンクリートも僅かに冷えるが、人体が最も冷えるということで、夏は仲の悪い家族であっても、そこで川の字で寝ることになる。しかし、エアコンや通風では得られない安定した空気の中で寝ることができる。原理的に不十分であったのは、側壁の放射や反射が計算から省いたことにあった。つまり、星空の元の人間やその周囲が赤外線放射しても、側壁から再放射や反射された赤外線が戻ってくる。解ってはいたが、この数字がバカにならないほどであるということを認知できなかった。これ以降のシュミレーションは、意匠設計事務所では不可能、環境工学の研究者クラスに尋ねなければ、数字ははじき出せない。110715
”High-E house”ことの始まり

除湿器を設置したいと施主さんに頼まれて、ネットで「除湿器」で検索を掛けた時に、にわかに「非電化除湿機」の文字に目が釘付けになった。そこから、藤村靖之氏率いる非電化工房の活動を知ることになった。さらには彼のプロダクトの中に、非電化冷蔵庫というものがあった。放射冷却の原理が詳細に記されている。天気予報でしか知らなかった現象がその次点で少しだけ解ったような気がした。これを建築に用いることは出来ないかと直ぐに考え、先行事例はないものだろうかと調べたが、めぼしいものがない。電気を使わなくても、夏であっても、夜に晴天さえあれば、モノが冷えていくというのだから、こういう仕掛けが住宅に仕組まれたら、これほど愉快なものはなかろうと思い、その時最もこの趣旨に近いコンペを探して、これを触媒に、計画を練った。2009年の春であったように思う。

それから2年経過し、私たちは思わぬ事態に遭遇する。震災、そして電力不足。夏を直前に、メディアや商戦は、出会い頭に「節電」の合い言葉である。電気消費量を増やしながら生きてきた私たちは漸く、「節度」の二文字を得ようとしているのだろうか。語弊を恐れずに言うなら、本来の目的は「節電」ではなく、「節度」にあるのではないか。未曾有の震災が私たちに示しているものを私たちの間で正確に共有しなければならないかもしれない。

2年前のコンペで考えた計画案を、もう一度客観的に見直し、あわよくば、現実味のある提案にしようと、今年さらに熱線(赤外線)と熱に関する基礎的な勉強からやり直した。2年前の計画には大きなアナボコ=原理の抜け落ちがあったことを知る。唯一に通底しているのは、現代生活における節度をうたっていることぐらいか。「このくらいでなんとか過ごしてみてはどうか」というレベル設定が、住宅に仕組まれている。

ちなみに”High-E house”ハイイーハウスとは、High-Emissivity(高放射)の意である。最近の住宅建材によく聞、Low-Eガラス(低放射ガラス)とは反対の原理へこの住宅は向かっている。110707

”High-E house”

例えば、1970年の一世帯当たりの電力消費量118.8KWHに対して、2009年では、283.6KWH。言うまでもなく、人は電気がなければなにも出来ない人、の一途である。
家も、家電陳列館のごとく、否、家そのものが電気仕掛けの大きな家電という風でもある。それではいけない、と抗するエコ住宅は、結局は熱の移送のところで電力に頼る。とはいえ節電という意義は明かであるから、そのシステムを導入するがために少なからずの割り増しコストは了解される。

割り増しコストの請求書とセットになったエコシステム、なるべくそれとは疎遠の土俵はないだろうか。微弱な自然現象をデリケートに受け止める機構、その結果、コストの掛からない簡単な仕組み。例えば、太陽光発電のように、節約される光熱費代金の十数年分ものイニシャルコストを前払いする必要がないもの。

割り増しコストは既存の家のカタチへの付加的設備と考えるところから発生しているのではないか。家の全てを最初から考え直したら、電気と費用の拘束からもっと自由にならないだろうか。快適性の質やライフスタイルへの新しい提案ともなるかもしれない。
節電を唯一の目的とするのではなく、自然の原理への従属性、依存性、そういう姿勢の顕れた、家。そのライフスタイルが顕された、家。船で言えば、ヨット、飛行機で言えばグライダー。それらは内燃機関によって動くそれぞれとは初歩的に機構が分岐しているから、無音で動ける。

冬の熱採取を得意とする既存のパッシブソーラーの原理を利用しながらも、夏の積極的な冷却効果に視点を傾けた家。夏の冷房は、冬の暖房と異なり、基本、電力消費に集中してしまう。冬の夜は、布団を重ねればしのげるが、夏の夜は化けの皮でも剥がない限り、脱ぐものには限度がある。そこに、温暖化の進行、都市熱現象の深刻化等、夏の環境悪化が追い打ちを掛ける。
放射冷却という言葉を私たちは知っている。冬の夜に起こるというイメージがあるが、そうではない。どんなものでも、夏でも冬でも、昼でも夜でも冷却効果は起こっている。この微細な自然現象を受け止める家は、どんなものだろう。

110518

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