タイマーの宿

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タイマーの宿

カテゴリ
新築 住宅 商業施設 ワークショップ
敷地
佐賀県西松浦群有田町
用途
住宅+民泊用宿泊施設
建築面積
174平米(52.5坪)
延床面積
158平米(47.7坪)
構造形式
木造在来工法
設計期間
2016/9-2017/10
工期
2017/11~2018/3月
工事費
約2180万円(設計監理費用別途/消費税別)41.5万円/坪(建築面積)
設計
設計+制作/建築巧房
監理
設計+制作/建築巧房
担当
木下知
施工
岩忠建設
掲載雑誌
新建築住宅特集 2020年2月号
BRUTUS「居住空間学2020」2020/5/15発行
タイマーの宿
2018

この建物の根底には、あらゆるものがガスや電気に支配された現代の生活から解放された、しがらみのない自由な暮らしのために、本物の自立を目指したいという施主の要望があった。
旧西有田町という土地は、有田焼の歴史よりも古くから、農地を開拓し自立した暮らしを営んできたという歴史がある。空調設備を用いずとも夏は涼しく、冬は暖かく、自然エネルギーを無駄なく大切に使えることができないか、のヒントを登り窯や竪穴式住居に見出し、傾斜敷地に直行して埋め込まれた形姿の建物となった。

タイマーの宿
2018
タイマーの宿
2018
タイマーの宿
2018

天井は、障子紙が貼られるのを待っている。ベニヤの壁は、型枠なので、これもまた外されるのを待っている。外部面から版築壁が構築され、断熱のための土盛りをした暁には、取り外され、内部に地層の壁が立ち上がって見える。言うまでも無く、完成させるのは、施主による自力施工に寄っている。

タイマーの宿
2018

建物内部は欄間を介して一続きであり、床は、斜面に沿って全4段の構成となっている。北側の上部2段は、一家の寝食の場所となる。

タイマーの宿
2018

 最下段(1stフロア)に予定しているオンドル客室(民泊、あるいは農家民宿として)の未来予想図。施主の限られた予算内では、今回工事に組み込むことが叶わなかったが、ゆくゆくは宿を営みながら資金を調達し、日の目をあびることを待ちわびている。
 便利さから得られる今の自由は、なにかの不自由と引き替えになっているのではないか。当面の不自由を受け入れた先に、果たして本当に自由な暮らしがあるのではないか。それを確かめようと、住み手が建築と手を組み挑戦している。

そののち

そのまえ