casa cuomocafe うきはいそのさわ

新調された玄関門から、玄関を見やる。

casa cuomocafe うきはいそのさわ

カテゴリ
リノベーション 店舗内装
敷地
〒839-1404 福岡県うきは市浮羽町西隈上1−2
用途
店舗
設計期間
2024/9月〜12月
設計監理
高木正三郎
施工
長谷部設計工務
工期
2024/11月〜2025/1月
casa cuomocafe うきはいそのさわ
casa cuomocafe うきはいそのさわ
241220 前日の取材の方々は、靴を脱いでいるが、明日からは、下足で上がれる。
casa cuomocafe うきはいそのさわ
241220 取材を受けているcuomoさん 椅子は、座布団椅子<建築巧房×アイエム×イケヒココーポレーション制作>
casa cuomocafe うきはいそのさわ
酒枡シャンデリアの空間-1(中央に「女王枡」 / 周辺に「働き枡」26個)
casa cuomocafe うきはいそのさわ
酒枡シャンデリアの空間-2(中央に 「女王枡」1個 / 周辺に「働き枡 25個)
casa cuomocafe うきはいそのさわ
酒枡シャンデリアの空間-3(中央に「女王枡」各室1個 / 周辺に「働き枡」25個と15個)
casa cuomocafe うきはいそのさわ
「奥の部屋」×背板ライト×座布団椅子(背もたれに背板を用いている/形状がみな違う)
casa cuomocafe うきはいそのさわ
「奥の部屋」×背板ライト×黒漆喰半磨き仕上げ

とにかくなんでもいいから、人が来てくれればいい。蔵が存続し、この場所が生き生きと営まれるのであれば・・経営者や関係者は言うまでもなく、町の人々+行政の願いでもあった。

30年近く空き家となっていた敷地内主屋の屋根を2018年、まずは瓦屋根の総吹き替え。市の補助金を得ながら、職人たちに加えて町の人々と共に汗を流し、葺き替えを行う。

2021年、国の農泊推進事業の認定を受けて、宿泊所(簡易宿泊所)としての転用を図る。現役の酒蔵に泊まり、酒造タンクに貯められたお酒の仕込み水に浸かりながら一夜を過ごすことから、そして蔵は場所(地域)と共に歩んでいくのだという願いから「うきは酒宿いそのさわ」と銘打つ。

そして2024年、宿泊運営を民泊へとシフトチェンジし、(建築基準法上)飲食店舗として重心を移す。「山師」から酒造業を興した創業者が、全ての木材を霊峰英彦山から調達したという、昭和初期の木造建築の魅力をより多くの人々が体験してもらえますように。

1990年代に日本にイタリア料理を普及させた第一人者との縁により、日本酒香る酒蔵に分け入って、ナポリピザを食べるというチャレンジである。畳間の座敷は、柿渋に染められたラワンベニヤの床となり、下足となる。オリーブオイルを口に含めば、天井には檜香る酒枡の照明が光を落とす。

そのまえ