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カテゴリ
店舗内装 商業施設
敷地
佐賀県佐賀市
用途
美容室
延床面積
48.91平米(14.8坪)
構造形式
鉄骨2F建(スケルトン
設計期間
2015/7
工期
2015/7/2~2015/8/12
工事費
約288万円(設計+施工費用込み、消費税別)
基本設計
+漆喰ワークショップ請負:設計+制作/建築巧房
敷地
高木正三郎/木下知
施工
永田将(施主)
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このプロジェクトは、施主が工事請負業を行いました。そして、設計者はその全体デザインと工事の監修、それに加えて、室内左官工事のワークショップを請け負いました。全ては、空間としてのある種の質を保ちながら、前代未聞のローコストを目指すためでした。

ローコストは、おそらく全ての建設行為に共通したユニバーサルな命題、それよりも当然に、このお店のオリジナリティーであった、エージングというところから、いくら予算がなくても、室内の仕上げは、良い年の取り方をするものでなくてはなりませんでした。漆喰塗りは、最初から条件内だったので、予算的に見て、ワークショップを行うしか、すべはありませんでした。

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美容室としての、もう一つのトライアルとして、美容室としての定型からいかに自由になるかということでした。入り口を入って、受付カウンターがあり、その脇に待合コーナーがあり、そしてカウンター付きの客席がある、という美容室としての当たり前の構成は、このお店は一つの天板に集約されています。カット席と待合席は、固定されつつも、いつでもロケーションを移すことができます。

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時間が経つにつれて、見苦しくなる素材ではなく、時間と共に、歩んでゆける素材を選び、その素材を直に手に取り、ああでもない、こうでもないと、煮炊きする。そういう片鱗がディテイル(細部)や、たたずまい、表情、に露わそうと、デザインしています。

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店主が基本一人で営むことのできる、スタイル。重厚長大なデザインではなく、身軽で軽快なデザインへ。

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建物は、築30年を超え、必ずしも行き届いていないが、そういうところも抱えながらの店舗の存在。