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2012. 7. 5

センシブルハウス-「明かり=輻射熱」

今では、電球というとLEDのことを指しますが、寿命を待たず取り替えられて、余った白熱球はもう役に立たないのかと、ずっと考えていました。白熱球はその消費エネルギーの10%程度が可視光として消費され、残りは熱として放出されるそうです。別な言い方をすれば、光源というより熱源、ほとんど暖房器具です。ならば、冬の間だけ、LEDを白熱球に戻しておくというのもいいのではないかと思いました。実際、クルマのライトもLED化が進んでいますが、寒冷地では、ハロゲン球などの方が、融雪効果があるから良いという意見もあるそうです。

とはいっても家中の照明を年2回「衣替え」するのは大変ですので、その効果が大きいところからやってみました。すなわち・・、脱衣室とかトイレのように一時的に用いる小さな空間であれば、白熱球を熱源として感じることができるのではないかということで、自宅の脱衣室に300wの赤外線乾燥用電球を取り付けて一冬を過ごしました。赤外線乾燥・・というとピンと来ませんが、作り置きの料理を皿ごと上から温めるためのあの照明器具です。今回は2畳ほどの脱衣所の真ん中に一つ、これを付けて、人間が温められるという構図です。正直、暖房がついているというほどには至りませんが、電球直下の頭には確かに暖かさを感じます。300wも消費しますが、暖房器具を可動させることに比べれば僅かですし、暖かみのある明るい光の空間という副産物も得られます。身体をふいている僅かな時間、寒々しさが和らぐという具合でしょうか。健常者であれば、浴室暖房としてはこの程度で十分かなと思いました。

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