2012. 7. 25

センシブルハウス「風通し派とエアコン派1」

風通し派か、エアコン派か、生活スタイルがわかれる季節です。私は個人的には風通し派ですが、身内を含めて、そうではない意見の人々を観察することになります。ここで窓を開けたら、外から熱風が入っていくる、あるいは湿気が入ってくる、という風に、いかに風通し派であっても、しかるべきタイミングを冷静に捉えていないと、我が家ですら立つ瀬は在りません。

自分自身の生活スタイルはそのまま他人様の家作りの骨格になりますから、家作りとしてのエアコン派がもちろん存在します。いわゆる高気密高断熱の高仕様を基本とし、通風は機械換気(換気扇)により完全制御し、人間の呼吸によって増える二酸化炭素が基準を超えないだけの最低限の換気とすることによって、室内への湿度の流入を制御し、エアコンの設定温度を高めに設定できることによって、室内環境を理想に保つというシナリオです。おそらくエアコン派であるなら、これが答えなのかもしれません。

上記のような人々や考え方と接しているうちに、一方の風通し派には、エアコン派が行き着くような科学的理想とは別の理想=感覚があるのではないかということを考えるようになりました。科学的ではないので、ずばり、「なんとなく、外の風を感じていたい」が、当面の理屈です。外の風を感じていたい理由を、もうすこし説明しようとすると、そこから先は一旦、科学というより文学的、あるいは個人の感覚の世界になっていきます。

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